2014.12.13【本の紹介】同伴避難同伴避難 著 者 児玉 小枝 発行年 2011年 出版社 日本出版社 ステラです ちょっと重いテーマですが、ペット同伴の避難についての本の紹介です。 福島第一原発の事故で犬・猫とともに新潟へ避難した10家族を、取材に基づ いた実体験の話と写真で綴ったノンフィクションです。 ほとんどの家族は、福島県内の避難所でペットを拒否されて車中泊して、そ の後、新潟へ避難したら「ペットも連れてきなさい」と言われ驚いたといい ます。 読んでみると、新潟県の対応は本当に素晴らしかったことがよく分かります。 中越地震、中越沖地震と2度の大きな震災の経験を基にペット同伴の避難体 制を充実させてきたということですが、「ペット=家族」という意識がなけ ればここまでのことができるでしょうか。人間優先、犬猫なんてあとあと! という考えにならない意識を持った自治体、すごいです新潟。 著者は、新潟県をお手本に全国の自治体にもペット同伴避難体制の充実を、 と訴えていて、まったくその通りだと感じました。 併せて、飼い主さん側にも避難を意識した十分な備えが必要だとしています。 ペットとの避難に関連する書籍や映画 いつか帰りたい ぼくのふるさと -福島第一原発20キロ圏内から来たねこ- 著 者 大塚 敦子 発行年 2012年 出版社 小学館 福島第一原発の事故での避難の際にはぐれ、その後ボランティアが保護、 しばらくしてようやく避難先の飼い主の元に行くことができた猫"キティ"の 話です。 "キティ"のように、飼い主さんは一時的な避難だと思って家に犬や猫を置い てきたのに、そのまま立入禁止区域になって、結果的に置き去りにされてし まった犬猫はたくさんいたのでしょうね。 ソウルメイト 著 者 馳 星周 発行年 2013年 出版社 集英社 フィクションです。 人間にとってソウル(魂の)メイト(伴侶)である犬たちのお話が7編。 福島第一原発事故からの避難の時にはぐれてしまい、野犬の群れのリーダー と化した柴犬とそれをなんとか探して連れ帰ろうとする飼い主の孫の話があ ります。泣けます 避難の話ではないけど、最終章にある、癌に侵されたバーニーズマウンテン ドッグの介護の話も良いです。これはもっと泣けます ロック わんこの島 公開 2011年 配給 東宝 映画です。 2000年の三宅島噴火で全島民避難となり、飼い主と離れて生活した犬の話。 避難先で一緒に暮らせないというのはとても辛いですね。 ひとつだけ注意として、「実話を基にした」という触れ込みの映画なのに、 ほぼ創作エピソードだという点です。フィクションだと思って観た方が良 いです。 前の記事へ 目次 次の記事へ |