2013.04.18ノミ・ダニ対策のお薬こんにちは、ハム菜です今日はノミとダニをやっつけるお薬のことを勉強しました。 私たちの行く病院で処方されているのは「プラクティック」です。他にも 「フロントライン」という薬が有名だけど、どう違うのかしら? プラクティック (ノバルティス・アニマルヘルス社) 有効成分: ピリプロール 効果 : ダニ・ノミの駆除 フロントラインプラス (メリアル社) 有効成分: フィプロニル,S-メトプレン 効果 : ダニ・ノミの駆除,卵の孵化・発育も阻止 現在はフロントライン"プラス"が上位の薬のようです。有効成分S-メトプレ ンが追加されて、駆除力がupしたとされています。 ※以下では"プラス"を省略して書いています。名前長いし。 アルコール フロントラインには溶剤でアルコールが使用されていますが、プラクティッ クには含まれないので、アルコールに過敏なワンコにも使用も可能です 投与時に嫌がる子には、プラクティックの方が良いかもしれないわね。 製品のラインナップ どちらも体重別にラインナップがありますが、その範囲がかなり違います。 薬剤の過剰投与を避けるために体重別になっていますが、フロントライン は大型犬寄りな感じがします。私たちのような小型犬ならプラクティック の方が良さそうね。 プラクティック: 2~4.5kg, 4.5~11kg, 11~22kg, 22~50kg フロントライン: 10kg未満, 10~20kg, 20~40kg, 40~60kg 安全性 フロントラインのメーカーサイトには、 フィプロニルは、少しなめた程度ではほとんど問題はありません。 フィプロニルはノミやマダニ等の節足動物の中枢神経系に作用しますので、 犬・猫・人間などの脊椎動物には安全性の高い薬剤です。 とあるのですが、 農水省 副作用情報データベースで調べると、フィプロニルによる事故はある し、内閣府 食品安全委員会でもフィプロニルの調査結果はまだ出ていないの で「ほとんど問題はありません」とか「人間にも安全性の高い」という表現 はちょっと疑問ね。 ただ、プラクティックの方が安全とも言えないのよ。 これも副作用情報データベースで調べたんだけど、それぞれの有効成分での 薬害件数だけで言えば、プラクティックの方が事故が多いわ。 フィプロニル 10件 Sーメトプレン 3件(全て フロントラインプラス) ピリプロール 12件(全て プラクティック) [平成16〜24年 農水省 副作用情報データベースより] いずれも誤飲の事故が多いみたいだから、ワンコが薬を舐めたりしないよう に注意しないとね 使い方のこと これはどちらも同じね。 首のうしろ辺りにちょんちょん、と2,3カ所滴下してあげれば良いのよ。 簡単ね。でも上に書いたように、舐めないように注意してね。 私たちの病院の先生は、 ・毎月投与してね ・投与の前後3日はシャンプーしないでね とおっしゃったんだけど、薬の効能持続期間はフロントラインは1ヶ月、 プラクティックは6週間となっているわ(メーカーサイトより)。だから 6週間でもいいのね。"毎月"の方が忘れにくいからそうおっしゃったのね。 投与後のシャンプーも24時間後はOKとなっているわ(メーカーサイトよ り)。3日も必要ないのね。 投与の前のシャンプーがなぜいけないのかは、皮膚が乾燥していないと 皮膚からの薬剤吸収がよくないかららしいわよ。 ノミとかダニってそんなに怖いのかな? ノミもダニも血を吸うので、イヤはイヤなんだけど、恐ろしいのはマダニ じゃないかしら。マダニに咬まれた人間の死亡例が国内でも何件かあるわ ね。マダニって普通のダニと違って、 ・主に山や森林に生息していて1年中活動 ・いろいろな病原体を媒介する ←これが怖い ・肉眼で見えるほど大きい(吸血後には2〜3mmに膨れることも) マダニが媒介するウィルスで恐ろしいのが「重症熱性血小板減少症候群」 です。致死率10%で、現在ワクチンがありません。ワンコがこのウィルス に感染した例は無いみたいだけど、人間とっては脅威ね ステラ「アースレッドじゃダメかな。」 ハム菜「お兄ちゃん、試してみる?」 ステラ「やめておく...」 Q. ペット(犬や猫など)や、観賞魚がいる家庭で使っても大丈夫? A. ペット(犬・猫・ハムスター・ウサギ・小鳥など)や観賞魚は部屋の外に 出して、十分に換気したのち室内にもどしてください。特に観賞魚には 毒性が強いので、ご注意ください。 (アース製薬 Q&Aより) 【参考サイト】 フロントラインプラス http://frontlineplus.jp/frontline/fp/feature.php プラクティック http://vet.novartis.jp/m_product/prac-tic.html 内閣府 食品安全委員会 http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101216sfc http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument/list?itemCategory=002 農水省 副作用情報データベース http://www.nval.go.jp/asp/se_search.asp 前の記事へ 目次 次の記事へ |