2015.08.31ステラくんの膝蓋骨脱臼を振り返る 〜第2回〜手術をするのか、しないのか...。パパとママは一生懸命考えました。「脚が痛くて思いっきり遊べないのはかわいそう」 「後で結局手術が必要になっても、高齢になっていると体力的に不利」 といったことや、ドッグランで脚を手術した子の飼い主さんの話を聞いた り、脚にボルトが入っているというその子が元気に走り回っている姿を見 たこともあって、手術を受けるという結論に至りました。 手術前日から入院し、2週間ほどの入院生活になります。 手術前日には、術前検査や全身麻酔のテスト、術式の説明などがあります。 (実は、この術前検査で別の問題が見つかったのですが、それはまた別の 回で...。) そもそも、膝蓋骨脱臼とはどういう状態なのでしょうか。 先生の説明図に書き加えてみました。 膝の骨が本来あるべき溝から外れてしまい、脛もひねってしまいます。 症状が軽いうちは自然に元の溝に戻りますが、繰り返すうちに外れやすく なって、靭帯も痛めてしまい、より深刻な前十字靭帯断裂に至る可能性が 高くなってしまいます。 今回、ステラくんが受ける外科手術は3つ説明されました。 ①滑車溝形成術 ②外側支帯縫縮術 ③頸骨内旋制動術 ①滑車溝形成術 膝の骨がはまっている溝を削って深くして、膝の骨が溝から飛び出して 外れてしまうのを防ぎます。 ②外側支帯縫縮術 膝の骨をしっかり元の位置に戻す処置をすると、外側の靭帯が少し余り 気味にたるんだ状態になるので、縫合して適切な長さに戻します。 ③頸骨内旋制動術 膝の骨が溝から外れて内包脱臼を起こすと、脛を内側にひねった状態に なって靭帯に負担がかかってしまうので、脛の骨にワイヤーを通して脛 が内側への回転するのを防ぎます。 「全身麻酔とはいえ、怖いな〜」 【関連記事】 ・ステラくんの膝蓋骨脱臼を振り返る 〜第1回〜 ・ステラくんの膝蓋骨脱臼を振り返る 〜第3回〜 ・ステラくんの膝蓋骨脱臼を振り返る 〜第4回〜 ・ステラくんの膝蓋骨脱臼を振り返る 〜第5回〜 前の記事へ 目次 次の記事へ |